全知全能の神「アンマ」は泥を投げて太陽・月・星を作った。次に粘土を投げて頭を北にむけて横たわる人間の形をした大地を作った。「アンマ」は大地と交わり男の子「ユルグ」と双子の精霊「ノンモ」が誕生する。 「アンマ」は男女一組の人間をつくり、この二人から8人の男女が生まれ、ドゴン始祖となる。
参照)
DOGON西アフリカ・クラブ
村・家の成り立ち
村は「アンマ」に創られた大地と同じように頭を北に向けた形で作られており、最初に頭に当たるトグナ(集会所)と月経小屋が作られました。トグナは基本的に木、石など8本の柱で支えられ、ミレットで屋根が葺かれています。女性が近寄る事は許されません。
家もまた台所が頭、寝室が腹、足の部分が玄関となり、4本の柱は合体した男女4組を現します。玄関やドアにはドゴンの始祖8名や神々などが象徴的に彫刻されています。
オゴン
オゴンは村の最長老が選ばれます。オゴンは宗教上の最高聖職者であり最も神に近い存在です。彼は妻や子供も含め、すべての人との接触(触れ合うこと)が禁じられ、多くのタブーを守らなくてはいけません。そして、毎夜、神は蛇に姿を変え、舌で彼の体を清めます。オゴンが亡くなったとき、トグナの屋根が葺き替えられます。
ドゴンの仮面祭り(ドゴンダンス)
ドゴンの仮面祭りには60年に一度のシギの祭り(2027年)と葬送の儀式ダマがあります。シギの祭りは最初にドゴンダンスが始まったYouga村をスタートし、各村をすべて回って7年かけて行われます。
その昔、ドゴンには死は存在しなかった。年老いた人は蛇に姿を変え、更に精霊ノンモとなった。ある一人の老人が蛇になった時、タブーとされる人間の言葉を発し、彼は蛇の姿で死んでしまう。それが、ドゴンに訪れた最初の死である。
シギは蛇の姿で死んでしまった先祖への儀式であり、世代の更新を象徴します。この時ドゴン最大級の蛇の仮面(イミナナ)が新たに作られます。
葬送の儀ダマはシギの時に踊った男性などイニシエーションを行った男性を弔い、死者の魂を体から引き離しドゴンの人々を守る先祖となるべく葬儀の最後に仮面ダンスが行われます。ダマ・セレモニーは死者の財力や地位によって個人のためのダマと、亡くなったすべての人々のためのダマがあり、3年から5年毎、時には10年12年後に行われます。
あるとき、一人の女が「悪霊」と出合った。しかし人々は悪霊を目にする事ができず、悪霊を「イメージ」するためにずるがしこい動物や病気をなどを仮面にした。
ドゴンの仮面・ダンスは、神話に基づいて作られたカナガ、Sateimbeサティンベ、シリゲなどの他、動物、病人を模したものなど78種あります。
サティンベは儀式に登場する唯一の女性の木像であり、ドゴンに仮面をもたらした女性です。カナガのマスクは猛禽類の顔を持ち頭上は天と地が結ばれ生命の誕生を意味します。カナガはドゴンの宇宙観を現すように大きく円を描きながら大地に叩き付けられ、地球が丸い事、自転していることを現しています。シリゲと呼ばれる家族(拡大家族)の家を表すマスクは、長さ4mほどあり、これを口で咥えて前後左右、円を描くように動かします。