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マリ国内移動について

どんな旅が好きか。何を求めるのか。その目的と好みで最も違いが出てくるのが移動手段であり、予算も大きく変わってきます。マリで利用できる移動手段とそのメリットとデメリットを紹介します。

四駆車利用の メリット デメリット

四駆利用の一番の利点はその効率の良さと快適さです。目的まで一直線に走り、気に入ったところで止めて写真をとったり買い物ができます。行動中は必要なものだけ持ち、荷物はすべて車の中に保管すれば盗まれることもありません。ドゴンも車で移動できます。短期間で世界遺産を回りたい人や、快適さを優先させる場合は四駆を利用することになります。

通常、旅行代理店所有の四駆をドライバー付き(ドライバーの食費、宿泊費込み)で借ります。四駆利用料は車の大きさや旅行代理店によって異なり、1日利用で80〜120ユーロ位です。ドライバーは英語が話せませんので、ガイドも必要になってきますし、ガソリン代が加わると大きな金額になります。

四駆代金を一人で負担するのは大変ですが、これら四駆利用料、ドライバー、ガイド、ガソリン代は乗車人数で頭割りになりますので、参加人数が増えるほど割安になります。ただし、日本の旅行代理店を通さずに契約する場合は、事故や緊急時の対策を各自で行う必要があります。

四駆利用の場合、どうしても一般の人々とのふれあいが少なくなってしまいますが、そのぶんトラブルに合うことも少なくなります。

公共交通機関の メリット デメリット

公共交通機関利用の利点は、経費を抑えられること、マリの社会を垣間見ることができること、そして人々との交流のチャンスがあります。長距離バスに乗れば殆どマリ人ですし、その中に混じることに旅の喜びがあります。それは、世界遺産より大きな旅の土産になるかもしれません。

公共交通機関利用の最大のデメリットは時間がかかることです。特に小型の乗り合いタクシーやバシェなどは満席にならないと出発しないため、朝一便を逃せばいつ出発するかわかりません。また、ドゴン方面へは、モプティからいく場合、セヴァレとバンディアガラで2回乗り換えることになります。多少の金額を上乗せして乗り合いタクシーにドゴンまで連れて行ってもらう方が良いかもしれません。安全対策は殆ど行われていないので、事故ればとても危険です。いずれにしても、時間の余裕をみて計画しましょう。

そして、途中の食堂やトイレが非常に汚いのが難点です。

公共交通機関いろいろ

飛行機
主にバマコ空港を発着する国際便とマリの主要都市を結ぶ国内便があります。旅行者がよく利用するバマコ−モプティートンブクトゥは週2回。一人で四駆を借りるより安くなりますが、運休が多いのが難点。ユーロキャッシュでの支払い可能。
MAE http://www.malipages.com/mae/ 
長距離バス
主要都市間を結ぶバスです(トップの写真)。マリ国内をはじめ、近隣のブルキナファソ、ガーナ、ニジェール、セネガルまで運行されています。同じ方面行きのバスでもバス停は会社によって違いますのでご注意ください。
このバス、本来エアコン装備のバスですがエアコンは壊れていて、窓も開きません。内部は熱射地獄となります。運転席後部もしくは天井にある換気用窓やや後方の座席を確保したほうが良いでしょう。
タクシー
普通は乗り合いですが、一人で借り切る場合は値段交渉の時にドライバーに確認しましょう。
モプティのタクシーは市内バスのように決まったルートを巡回していますので定額です。
モプティ−ジェンネやモプティ−バンディアガラなど地方都市や村落を往復するタクシーはブッシュタクシーもしくはタクシーブルースと呼ばれています。満席、最大11名のぎゅうぎゅう詰めにならないと出発しません。走行中 ドアが開く場合があるのでドア以外のところを持つようにしましょう。
ソトラマ/バシェ/ドゥルニ
バマコでは最初の会社名にちなんでソトラと呼ぶことが多いのですが、地方によって形と呼び方は違います。基本的には小型トラックやタウンエースのような車の荷台部分にベンチを設置してあり、都市部と地方(郊外)を結ぶ乗り物です。
モプティ−ジェンネ、モプティ(セヴァレ)−バンディアガラを結ぶバシェはブッシュタクシー同様、定員にならないと出発しません。でも、風に吹かれて地平線を眺めていると「アフリカに来た!」という実感がわきます。
事故れば命の保障はありません。
乗り合い四駆 ミニバス
モプティ−トンブクトゥ、ドゥエンザ−トンブクトゥを結ぶ乗り合い四駆。やはり満席になれば出発します。特にドゥエンザ−トンブクトゥを結ぶ車は四駆のミニバスですので、道路状況がかなり悪く非常に疲れます。これだけはあまりお勧めできません。
バマコ−ジェンネを結ぶミニバスは座席が小さく、とても疲れます。日曜、月曜なら大型長距離バスとバシェなどを乗り継いだ方が体が楽だと思います。
マリ共和国の旅のハイライトの一つニジェール川クルーズには、手漕ぎのピローグとエンジン付きのピナス、そしてクリコロ−ガオ間を往復する大型客船のCOMANAVがあります。
COMANAVはニジェール川の水量が増える8月〜12月(1月)のみ期間運行されています。旅行者が多く利用するのはモプティ−トンブクトゥ間のツーリストピナスです。これにはガイドと調理師が同行して食事、テント、マットなどが付いていてかなり快適です。COMANAVは夜間も運行していますが、ツーリストピナスは夕方にはニジェール川沿いの村に泊まります。
一般のピナスもモプティ−トンブクトゥなどで利用できますが、基本荷物運搬用ですので荷物の上に寝て、羊やヤギ、鶏などと過ごすことになります。食事はかなり貧相です。途中でミネラルウォーターを買う所がほとんどないので必ず出発前に購入してください。私は買い忘れてニジェール川の水を飲みました(涙)。ハードバックパッカー向け。
トラックとその他
バマコ−トンブクトゥを結ぶトラックバスの他、公共交通機関がないところには輸送用トラックの荷台に乗ります。
もちろん事故れば命がない可能性が高いのですが、トラックの荷物の上で風に吹かれると、「果てまで来た」、という感慨があります。その他、ヒッチハイクも可能です。値段は要交渉。
その他、ジェンネでは月曜市には小さな村を結ぶ馬車や観光用の馬車があります。ドゴンでは徒歩や四駆以外にも馬車や牛車、ロバ車が利用できる区間があります。

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