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マリ共和国のお祭り フェスティバル

マリの最も有名なお祭り(儀式)と言えばドゴンダンスですが、その他にも各地に様々な伝統芸能、お祭りがあります。しかし、その開催日は毎年決まっているわけではなく、長老会議で日程が決まります。その情報も、他の村などには伝わりません。まして、私達ツーリストが情報を得ることも、偶然お祭りに出会うチャンスも偶然を期待するしかありません。

この状況を変えるため、近年これら地方のお祭りを一同に会して行われるフェスティバル形式の祭典が行われるようになりました。まだまだその情報を得るのは困難ですが、旅行の参考にして下さい。

砂漠のフェスティバル Festival au Desert (エッサカン)

トンブクトゥからさらに西北60マイル(約96km)離れたオアシス、Essakaneエッサカンで2001年から毎年1月中旬あたりに行われているのが「Festival au Desert 「砂漠のフェスティバル」です。

マリ共和国砂漠のフェスティバル写真かつてトゥアレグの伝統フェスティバルTakoubeltでは会議や情報交換が行われ、同時に音楽やダンス、ラクダのレースなどが開催されていました。内戦などの事情により中断されていましたが、今TakoubeltはFestival au Desertとしてマリ全土、世界に向けたイベントとして再開されています。

トゥアレグとマリ政府間の問題が無くなったわけでもありませんし、トゥアレグが抱える問題も多々残されています。しかし、このフェスティバルの開催は、平和の象徴の意味を持つと思います。

砂漠のフェスティバル写真2乳白色の砂丘Essakaneには遠くから多くのトゥアレグ達がラクダに乗って集まって来ます。コンサートもさることながら、ラクダに乗って疾走するレース、歌と踊り、そして衣装には彼らの伝統、深い文化、生活、トゥアレグの気質が現れていて、とても興味深いものです。

参考)
主催者のサイト:Festival au Desert

  1. ツアーに参加するのが一番楽ですが、チケットはエッサカンでも購入可能です。
  2. 会場には屋台などが出ています
  3. ツアーに参加しない場合は、トンブクトゥで乗り合いトラックや四駆に乗り、会場で入場料を支払います。、トンブクトゥ-エッサカンのトラックは値段交渉する必要があります。 また、宿泊施設がないため野宿もしくは現地でテントを借ります。
  4. 気温:5度〜30度。寒暖の差が激しく、日中は暑く夜間はかなり冷え込みます。風が強く体感温度はかなり下がりますので夜用に冬支度が必要です。シュラフ、ヤッケなど防寒具、サングラス、帽子もしくはターバン(トゥリバン)、日焼け止めクリームや保湿剤、靴(植物のとげが砂に混じっていることがあるので注意)を持って行きましょう。
  5. トイレは使用不可になると思います。
  6. サハラ砂漠の砂は非常に細かく、カメラやレンズ、電子機器の隙間から内部に侵入します。ブロアーや刷毛で掃除しても取れません。必要以外の時は、面倒でも袋に入れてカバンに仕舞って下さい。もしシャッターが切れなくなった場合は、吸引するのが一番だと思います。可能ならカメラ本体に防塵カバーを付けることをお勧めします。
  7. フェス参加者向けにフランス・パリ−マリ・モプティ間のフライトがPoint-Afriqueから出ます。

ニジェール川フェスティバル Festival sur le Niger (セグー)

マリ共和国ニジェール川フェスティバル写真2005年よりセグーにて、毎年1月下旬〜2月上旬の3日間に行われる伝統芸能、工芸、音楽の祭典。セグゥ州の各地で催されるお祭りが集まる他、ドンソなどのグリオ、ボートレース、伝統産業の泥染めの展示、ワークショップ、映画、コンサートなどが行われます。

通常出会うことのないお祭りを間近で見られるチャンスです。コンサートはマリのトップミュージシャンが集まります。

マリ共和国ニジェール川フェスティバル写真2主催者のサイト:Festival sur le Niger
サイトにあるYou Tube の映像は結構面白いです。

参考)
このニジェール川のフェスティバルが開催される期間は、全てのホテルが満室になります。11月頃までにホテルを予約される方が良いでしょう

ドゴンフェスティバル

マリ共和国ドゴンダンス写真ドゴンの仮面ダンスは死者の葬送の儀式として行われます。、雨季直前の4月〜5月、もしくは12月〜2月頃に行われることが多いようです。しかし、開催時期や場所を知るのは非常に難しく、偶然の出会いを期待するかアレンジしてもらうことになります。

そんな状況下、ドゴンにおいても2005年からドゴン全体から集まるフェスティバルが開催されています。 ドゴンの人々にとっても、初めてみる他の村のダンスや仮面はとても面白いようです。ただ、他の砂漠のフェスやニジェール川フェスほど告知されていないため、やはり現地で情報を集めるしかありません。

ちなみに60年に一度行われるシギ Sigui の祭りは、2027年の予定です。

参考)
ドゴン全体が集まるフェスティバルは3年に一度と言われています。
2005年2月 バンカス 
(2006年12月27日〜1月3日 ベニマト)
(2007年1月4日〜11日 ノンボリ)
(2007年12月26日〜2008年1月2日 ノンボリ)
2008年2月 ドゥエンザ

ジェンネフェスティバル 泥モスクの塗り替え

マリ共和国ジェンネ泥モスク塗り替え写真ジェンネモスクの泥の塗り替えは雨季の前2月から5月の間に行われ、非常に見ごたえのある行事です。泥の塗り替え作業は宗教を問わず参加でき、この日だけはモスク内部に入ることができます。

この行事も2005年からフェスティバル形式が取られるようになり、おおよそ1週間かけてコンサートなども行われるようになりました。ただ、ニジェール川の水量を見ながら会議で日程が決定されるため、情報を得るのが難しい状況です。

なお、2009年〜2010年にかけて、ユネスコによるモスク大改修が行われる予定です。そのため、2009年は塗り替えはなかった。。そうです。

参考)
2006年2月23日
2008年5月1日

その他の行事

放牧牛のニジェール河渡り
遊牧民フラニの最大行事と言えるのが、この Diafarabe村の放牧牛の帰還です。バマコから500km離れた三角州にある Diafarabe村では、 13,000頭もの牛が飼われ、毎年11月中旬から12月の土曜日に放牧から帰還した少年や牛がニジェール河を渡ってきます。
参考)
2006年11月18日
2007年12月1日
結婚式などのセレモニー
マリ共和国結婚式の写真街を歩いているとジェンベの音や歌声が聞こえてきます。マリでは人生の節目ごとにパーティーが行われ、庭や通り、空き地でグリオ達の奏でる楽器や歌と共に踊る人たちにを見ることがあります。私達が最も出会うチャンスが多い行事です。民族によって演奏される楽器や踊り方は違いますが、生きた音楽に接するチャンスです。飛び込み参加することもできます。
その他、マリの国家行事の大きなパレードや年末年始のコンサート、日々の若者同士のパーティーや政治集会などもあります。
*注意
人が騒いでるけど音楽が聞こえない時は近寄らない方が無難です。パーティーと暴動の大きな違いです。

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