天空のラピタを思い起こさせる泥のモスクと月曜市で有名なジェンネですが、普段はとても穏やかな町です。朝日に映えるモスクがとてもきれい。
バニ川の船着場から1本のアスファルト道が続く。乾季になると現れる円形の泥貯場が散在する小さな橋を越えると、もう、そこはジェンネの旧市街地です。
日干し煉瓦と泥の壁。モスクを取り囲む旧市街地全体が世界遺産に指定されています。
ジェンネの旧市街地
ジェンネには舗装道路はなく、街全体が泥で出来た不思議なモノトーンの美しさがあります。スーダン様式、モロッコ様式、トゥクルール様式。時代の変遷をそのまま残した歴史の証です。(左下は、スーダンとモロッコ、トゥクロール様式の混合スタイル)
折れ曲がった路地を行くと、小さな露店や協同の水場があります。人々の話合う声や子供達がコーランを読む声が聞こえて来ます。生活の音が聞こえて来ます。
路地を右に左に・・・道に迷っても大丈夫。ジェンネは小さな街、モスクは一つしかありません。「モスクは何処?」と尋ねれば、人々は指をさし、子供達はモスク前の広場まで連れて行ってくれるでしょう。まるで当たり前のように。
静かな街も月曜市になると、朝からトラックに満載された荷物がモスク前の大広場に集まって来ます。近隣で取れた農産物や、遠くはブルキナファソからも運ばれる生活用品が所狭しと並べられます。
12:00。売る人と買う人のエネルギーが高まり一つとなって、混沌とした特別な空間の出現です。